恋。

幡中です。

夏休み中、平凡な僕の日常に降りかかった恋。ちなみにこの恋バナは2、3人しか知らないです。
恋に飢えている人は、ぜひ読んでほしいです。ラスト衝撃です!

 

 


その日は暑かった。紫外線が肌に流れ込み、太陽がカンカンに照る朝。俺もこんなアツい恋をしたい。そう考えながら、いつもと同じように電車に乗る。


今日も練習か。眠いな。なんかいいことないかな、、。「次の停車駅は東二見、東二見です。右側の扉にご注意ください。」電車のアナウンスが流れ、隣に座っていたおっちゃんが降りた。今、俺のとなりには誰も座っていない。心の中で願う。いや、切望する。誰かかわいい子座ってくれ!と。

 

俺の隣に座る人が誰もいないまま何駅も過ぎた、、。なんで誰も隣に座らんねん。誰でもいいから座らんかい。隣に座った人に恋するなんて、現実世界ではあり得んのかよ。
まぁそりゃそうよな、、、。

 

そんな思いを馳せていた俺に、奇跡が起きた。「次の停車駅は須磨、須磨です。左側の扉にご注意ください。」とアナウンスが流れる。と、同時に乗り込んできたのは、この上ない美女だった。なんて美しんだ。これが一目惚れというやつか。そして直感する。彼女は運命の人だ。彼女は俺と会うべくして会った人だ。さらに、彼女は俺の隣に座った。もう一度言う。彼女は俺の隣に座った。

 

 

 

おおおおおぉぉぉぉぉ!キタ━━━━━━━━!!
心臓音が破裂する。バックンバックンのドッキンドッキン。ハイアップ不可避。 心の中で叫ぶ。「ウォッシャー!」何度も叫ぶ。「ウォッシャー!」「ウォッシャー!」「washerーーー!!」

 

 

ついには俺の脳内が興奮し、独り言を始める。「彼女に話しかけろ俺。ん?話しかける勇気がない?何を言いうとんねん。それでも男か。ここで話しかけへんかったら、彼女にもう会えんぞ。それはやばいやろ俺。話しかけろ、いけ、いけ。」

冷静の俺が登場する。「俺よ、恋愛ドラマの見過ぎか。あれはな、カッコいい俳優が話しかけるから、カッコええねん。お前は俳優か。ちゃうやろ。変な目で見られるぞ。」
再度、興奮の俺が優位になる。「冷静の俺よ、お前は小さい男やな。それでも男か。俺は漢になりたいんやろ。漢は失敗なんて恐れんのじゃ。彼女に話しかけろ俺!」

 

脳内がうるさい。どれが本当の俺かわからなくなってきた。理性の俺よ早く帰ってい、、。

5分後。理性の俺が天才的な考えをもって、帰ってきた。


「どうも、理性の俺です。聞け俺よ。彼女と降りる駅が同じやったら、降りた瞬間その彼女に話しかける。どうや、ええ考えやろ。いいか、何10個もある駅でな、お前と同じ駅で彼女が降りることはほぼないねん。やからこそな、同じ駅で降りたらそれは運命や。 そん時は話しかけろ。なっ。」


なるほど、さすが俺。我ながらの名案に感動する。俺は新開地で降りる。彼女がもし新開地で降りたら、それは本当に運命、、ということだ。なるほど、おもろいやないか。

 

ドキドキしてきた。時間がどんどん過ぎていく。彼女に同じ駅で降りてほしいのか、降りてほしくないのか。それすらもわからなくなってきた。「頼む、彼女よ。新開地で降りんといてくれ。いや、ちょっと降りてほしいかも。いやいや、話しかけなあかんぞ俺よ。彼女が新開地で降りんことを願え。でも、、、」


ふと我に返る。何一人盛り上がってんねん俺。落ち着け俺。さっきからマスクの中でニヤニヤしてるし、と思ったら緊張してるし。周りの人から変な目で見られてたらどうすんねん。彼女にも気づかれるぞ。落ち着け俺。

 

脳内の俺がワチャワチャしながら、刻一刻とその瞬間が迫る。


そして、時は来た。

 

「次は、新開地、新開地です。右側の扉にご注意ください。」

運命の瞬間。心臓が再度ハイアップを始める。落ち着け。落ち着け俺。
彼女は降りるのか、降りないのか。この出会いは、偶然か必然か。ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ、、、、。

 

え。ええ。えええええーーー!

 

なんと彼女は立ち上がった。自分と同じ駅で降りるのだ。紛れもない、 本当に運命の出会いだ。

「プシュー。」電車のドアが開く。
いくしかない。。。1歩。2歩。3歩進んだところで、彼女の方へ振り返ろうとする。
やばい。思うように振り返れない。それに心臓が口から出そうだ。いや、違う。 心臓が鼻からも出そうだ。

ドックン!バックン!体中の穴から音が漏れる。

いやもうそんなの関係ねぇ。もうおっぱっぴーになれ。
行け!行け俺!俺ーー!!

 

 

 

 

 

 

「あのっ!」

 

 

 

 

 

振り向いて声を出そうとしたその瞬間。

 

 

 

 

 

体中に電気が走るかの如く、衝撃が走った。

 

 

 


声を出せないどころか、体中の体温が氷点下になった。


それは、あるモノが俺の目に映ったからだ。もちろん彼女ではない

 

 

 

 

 

 

塚原さんだ、、、、。

 

 

彼女の10mほど後ろにやつがいた。何食わぬ顔で、たたずんでいる。そうか、ここは新開地。やつの縄張だった。
そしてやつは「おっ、後輩見っけ。」と言わんばかりにこちらを見つめている。

 

なんてこった。こんちきしょー。

俺は日本生まれだが関係ない。 Oh My God!!!!!

 

何秒やつに気を取られていたかわからない。我に返った時、もう彼女はどこかに行っていた、、。声をかけることすらできずに、、。

そうか、これが現実か。俺の夏は塚原さんで埋め尽くされた。  

 

【あとがき・解説】
実際よりも大げさに書いてるので、痛いやつやと思わないでください。(笑)また、塚原さんを「やつ」と呼んだことに対して、これは最高級の敬意を込めた 「やつ」です。許してください。
この話の教訓は「話しかける」ということです。話かけるのは難しいですが、人からアドバイスをもらおうとしたとき、話しかけることが大切だと思います。
怪我をしたときや、伸び悩んだとき、頼れる人に話しかけることができるかどうか。それで今後の人生が変わるかもしれないですね。
もうすぐ新学期や冬季練習が始まります。わからないことは、誰かに聞く。 そういう心持ちで新しい季節を始めたいです。 以上。

 

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